


谷島貫太氏の論考の内容は、
「デリダ以降」を代表するフランスの哲学者スティグレールの思想の簡単な紹介から、
その範疇に留まらず、ひろく「忘却」について語るもの。
この同人誌は、ヴィジュアル系好きという点で永田と迫田が意気投合したことに端を発する。
テーマになった「サーバーパンク」は、
11月27日から個展をやっている梅沢和木=梅ラボさんが、
かつてMOGRAGというギャラリーのpodcastで
「ネットで集めた画像が1TBある」と発言していたのを聞いて永田が思いついた造語。
この言葉を思いついたとき、永田が念頭に置いていたのは谷島氏の修士論文であった。
今回は、本誌のテーマをも視野にいれたものを書いてもらった。
本特集には、ネットレーベル「Maltine Records」の主宰として、
またDJとしても精力的活動を続けるtomad氏の、
よりプライヴェートな経験をもとにコラムを書いていただいた。
冗談のような本誌のテーマに相応しい内容なのかどうか、
掲載に関する倫理的な躊躇があったが、
しかしtomad氏やその友人たちの活動を鑑みて掲載に踏み切った。
「サーバーパンク」というテーマに端を発した、
さまざまな感情のオーバーフロー、その結果としての本書を、是非手にとって頂きたい。
(2009年11月某日)